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チャーリーとチョコレート工場とティムバートンとキューブリック

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チャーリーとチョコレート工場を見てきた。

いやここ最近映画に恵まれてなくって前回見たのが見たことも忘れてしまうようなそのなも「フォガットン」とかいうやつで、これってシックスセンス系のオチになにかありますよ的な作品だったけどいかんせんオチが「ポカーン」って感じだった。
若干ネタばれ気味だけどいいや。アレ見なくてもいいよ、くそだから。

でここらで手堅い作品を…って事で大人気の「チャーリーとチョコレート工場」を見に行ってきたってわけです。

監督:ティム・バートン 主演:ジョニー・デップだったらまぁ集客力はあるわな。
でも今のところこの2人のタッグでキターッ!ッてかんじのはないんだけどね。

ってかね、この2人は懲りすぎなんですよ。役作りにしても世界作りにしても。んでそのほかの事はそっちのけになっちゃうから灰汁が強すぎて浮いちゃうんだなー
たしかにティムワールド前回でCGやらセットやらは実に見事。
ジョニーデップも演技うまいし微妙なしぐさとかMADのとことか地なんじゃなーの?ってくらい作りこんでいてそこらへんは本当に見事だと思う。
コレだけでもご飯いっぱい分はいけるのかもしれないけど。

でもなーメインテーマがおそらく「愛」的なものなんだろうけどそれを語るのには浅いし、コレはもともと原作が児童文学だからかもしれないんだけど、あの2人が自分たちにだけ懲りすぎてるから余計に拍車をかけてそっちにばっかり気がとられちゃう。

そしてサンプリング多すぎ。
とりあえず冒頭からジョニー扮する「ウォンカ」が右手にハサミもってていきなり「シザーハンズ」だし、ところどころウンパルンパという狂言回しが唄って踊ってをするんだけどマイケルジャクソンとかビートルズとかパクリまくり。ヒッチコックの「サイコ」のワンシーンがでてきたりもするし。
で極めつけはキューブリック。
キューブリックって「アイズ・ワイド・シャット」とか「2001年宇宙の旅」とかの監督なんだけど、彼自身もいろいろな世界から引用してきて作品を作り上げるといった手法を用いるんだけど、まずウォンカ自体が「時計仕掛けのオレンジ」っぽいし、「2001年」が出てきたり、果てはモノリスがでてきてチョコに代わったりと分かり安すぎるくらい多用しているのにはなにか裏があるのか。
キューブリックがそういうサンプリングを用いるときには必ず、何かの心象風景だったり、エロス的なものの象徴だッたりするんだけどさしてそのようなところは見当たらないのでたんなるオタッキーなやつがファンタジーの名の下に自分の自己満足をコラージュしていったような感はいなめない。

最後の方にウォンカのエディプスコンプレックスを象徴するようなシーンもでてくるんだけどいかんせんティム・バートンが「子どもに愛や夢を与える事」にこだわりすぎててキューブリックのような毒がないのであんまり意味がなく感じる。

まぁどなたも深く考えずに御伽噺と僕のワールドを楽しんでいってくださいよ!っていうとこなんだろうね。
そーゆー意味ではどこにどんなパロディがあるかさがしたりするためにまた見たいかも。
by U-the-zannen | 2005-09-26 00:08
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ポイズン過ぎるこんな世の中をただ反抗的精神のみで斬る、平成の切り裂きジャックの独り言

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